(James,) Pat, Melissa and Astrid -Colome&Molinos-[20150425@Molinos]
Colome。
これ、当方にしては珍しく(一部の人には)使える情報。
世に蔓延るタレラーと物好きなワイン通に捧げる次第。
※美術館の内部は写真不可。
載せている写真は美術館とは関係の無いものばかりなので悪しからず。
・・・
Saltaに居る時にTripAdvisorで観光情報をぽちぽちとしていると、この辺りにJames Turrellの美術館があると謂う。おまけにTurrellのみを扱う美術館との事。これがColome。(実際にはHess Family Wine Estatesの所有するBodega Colomeに併設された私設美術館。)
以前観た事ありまして。直島、南寺。
行くしかないだろうと。
で、メールを打ってみたら「いつでもどうぞ。」な返事。

さて、どう行くか。
場所が場所だけに車で行く為のざっくりした案内があるのみ。
Colome自体はGoogle Mapで見てもなお謎な山合いにあり、最寄りの村のMolinosを目指すしかない。
Saltaからレンタカーを借りて行けなくもなさそうだが、少々道が複雑かつ山道を超えるように見える。
Cachiまで行ければそこからの距離は近そうであるけれど、なんかCachiよりCafayate廻って行った方が楽しそうだし、Cafayateからなら一本道っぽく見えるので少々距離があってもCafayateでレンタカーを借りればよいかと踏んで、Cafayateまで来てみた。
で、来てみたらレンタカー屋が無い。
・・・
Cafayateで、Molinosまで幾らかタクシーに訊いてみた。高い。
乗り合いバスも無い。
何の宛ても無いがCafayate-Molinosの中間にあるAngastaco行きのバスがCafayateから出ているので、Angastaco迄行ってしまう事にした。
Cafayateに居る内にColomeに電話して、且つメールも打って美術館の予約を確定。
で、着いてみたらAngastacoがCafayateを遥かに凌ぐ寒村。
タクシーなんて、無い。
というより、人いない。
・・・
バスを降りて想像以上の田舎ぶりに苦笑いしていると、ザックを背負った女の子二人が同じバスから降りて同じように「想像以上の田舎に来ちまった」感を出している。
他にバスから降りたのは地元のおばちゃん二人程度。
自然とお互い、やあやあ、って事になる。
一つ目の幸運。
この二人はPatとMelissa。
二人と会わなければ、この日Colomeに着けてなかった。
二人はBuenosAiresの大学院生。
彼女達はColomeに向かおうとしていた訳ではなく、CafayateからCachi廻りでSaltaに戻ろうと考えてなんとなくAngastaco迄来てみたらしい。
彼女達はAngastacoに泊まっても良かった様なのだが、事情を話したら一緒に交通手段を探してくれた。
村の人曰く、先ず、Cachi方面に向かうバスが無くはないのだが、今日ではなく明日しか出ない。これ却下。
で、タクシーは無いが車を出せる人がいない訳でも無いとの事。
何だかよく解らないが、村の人の云う家まで行くと眠そうな兄ちゃんが出てきて、「車出せるよ。」って話になった。つまり、村の兄ちゃんは訳わかんないまま村に来た旅行者のアシを請け負って小遣いを稼いでいるらしい。
取り敢えずこの兄ちゃんの車をPatとMelissaとシェアして先に進む事になった。
Molinosで再度Colome行きの手段を探すとなると美術館の予約時間に間に合いそうになかったので、PatとMelissaにお願いし、当方が多めに支払いをするからColomeまで直接行ってもらう事にした。彼女達はCachiに行きたいだけなのでかなりの寄り道になってしまうのだけれど。
・・・
自分でレンタカーで来るのは無理だったろうな。
兄ちゃんの運転する四駆に揺られながら、思いましたね。
来て来られない事はない道だけれど、分岐に標識は無いし、涸れた川とか渡っちゃうような砂利道を突き進めなかったろうなと。まず間違いなく引き返している。
ほんとに「どこだよここ。」っていうような砂利道を2時間ばかり走ると、「Colome、こっち」の看板。その後暫く相変わらずの砂利道が続いてから山合いの道を下り始めると、なんだってこんな所に造ったのか、ブドウ畑しかない村がほんとうに現れた。
ほんとうに人間はどうかしている。
どこよ、ここ。
PatとMelissaとはここでお別れ。
BuenosAiresに戻る事があったら、また会えるかもしれない。

Colomeの門を開けてもらうと、その向こうにBodegaと、「James Turrell Museum」の文字。
まあ、小汚いザック背負った鼻垂れが乗り込む雰囲気では凡そない。
ところが、あちらへどうぞってな具合にテラスに案内するなり、白が出てきた。
「よく来たな、まあ飲めや。」状態。
当方ワインを能く嗜みませんが、だいたい美味いものは美味い。
こういうわかり易さは強いので大事とまた合点する次第。
・・・
着きました。
来てやったわな感に浸ります。
白とか飲んで一息つくわけです。
甘かった。全然甘かった。
あのですね、美術館は完全予約制でガイドつき且つ入場時間が15時と17時の2回に定められておりまして、私どもは当日の17時の回を予約致しましたの。
メールで、且つ電話で。
なんか言ってる。
「今日は17時の回は無いよ。」
・・・
二つ目の幸運。
Astrid。
Astridが居なかったら、Colomeまで来て無駄足こいてた。
テラスで鼻垂れ二人に話しかけてきた、年齢不詳の姉貴。
旦那と思しき男とワイン飲みにBuenosAiresから来て居た。
さんざん電話で確認し、メールの返事も取っておいたが、何の手違いか面倒なのか17時の入場を断られた当方の話を聞き、わざわざColomeのスタッフと交渉してくれた上、英語のガイドを買って出てくれた。
もう殆ど意味不明の展開。
かくして、知り合って2分のAstridを伴い貸切状態で美術館に入場。
満喫した。
当初断られたのが嘘のように、居たいだけ居られた。
間違いなく、Astridがいたからなのであるけれども。

ColomeからMolinosへ戻る手段も勿論何の宛ても無かったのだが、Astridと連れの若旦那は車で来ていてMolinos迄乗せて行ってくれるという。ピックアップの荷台に乗せてもらい、日のあるうちにColomeを出た。
・・・
Astridは貴族のような女だった。
貴族なんて知らないが、何だか貴族だ。
優しい女なわけでは無いように思う。
貴方が誰だか訊けなかったな。
記憶にこびりついて、物差しになってしまうだろう。


運のいい話。
つまり、人に助けられた話。
それでも、俺にはいい話。
であるならば、解るだろ、って話。
・・・
使える情報は下に少々。
タレラー諸兄、お試しあれ。
-
「結局Colomeに行きたい場合、交通手段は何が良いか。」
Saltaでremis(固定料金のタクシー)を手配するのが最良かと思う。別の話に書くがMolinosからCachi廻りでSaltaへ戻る際remisを使った。安くもないが長距離の割には現実的な料金(距離相応のバス料金×2−3倍程度)で手配できるはず。レンタカーが便利とは思うが、Molinos周辺の道の解り難さ以上にSalta-Cachi間の山越えの道が想像以上に悪いはずなので、「峠ドリフト最高」とかいう向き以外には薦められない。 -
「結局Colomeの予約をする場合、どうすれば良いか。」
電話且つメールしかないかと。メールでコンファームも取っていたのにこの有様なので、どうしようも無い時にはどうしようも無いだろうが、Astridが交渉してくれた際、我々がメールでコンファームをとっていた事は有効な材料になっていた。
メールは英語で対応してもらえるが、現地では英語が効かないと思っておいたほうが良い。 -
「どこに泊まれば良いか。」
Colomeの敷地内にあるEstancia Colomeは2015年4月現在、一般には宿泊できない。(Hessの関係者及びプレスと顧客のみを対象としている。)
近くのMolinosに2軒ほど宿がある。我々はHacienda de Molinosに泊まった。素敵な宿。かつてのSaltaの権力者の生家をそのまま文化財として保存し、宿泊できるようにしている。実際ホテルなのだが、Molinosがあまりに辺鄙な所為か立派な割に値頃に泊まれる。ピカピカのバスタブに浸かれる。 -
「わざわざColome行く?」
タレラーなら行っとけ。(俺はタレラーを名乗るほど観ていない。直島基準。)直島で観られる全てに加えて、直島では観られないそれ以上のモノがあと2点観られる。
Roden crater行きたいねぇ。
